微生物で有機物を自在に合成 注目の米バイオ企業

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微生物で有機物を自在に合成 注目の米バイオ企業
デジタル分野に続いて今後大きな技術革新と市場拡大が期待できるのが、バイオ分野だ。スタートアップ企業が続々と誕生しており、企業価値が10億ドルを超えるユニコーンも増えている。中でも大きな注目を集めてい

バイオスタートアップ、ギンコ・バイオワークスは工業や医療、消費財に利用する有機物を作り出す微生物の設計を手掛けている。化学から香料の開発、大麻の生産まで、様々な業界の顧客が微生物を活用して低コストで効率的な量産体制を構築するのを支援している。

ギンコは最先端の研究技術と特許取得済みのソフトウエアを駆使し、顧客企業の研究開発のスピードを速め、能力を高めている。既に様々な企業と提携して微生物を使った斬新な製品や生産手法を市場にもたらしている。

■資金調達履歴

▽調達額は計7億ドル超

ギンコは米ボストンに拠点を置き、2014年以降、公表ベースで計7億2600万ドルを調達している。

創業当初は米エネルギー省や全米科学財団(NSF)、米国立標準技術研究所(NIST)など政府機関から助成金や報奨金を受けた。

14年には、米有力アクセラレーター(支援家)「Yコンビネーター」が出資した初のバイオ技術スタートアップになった。

19年9月に実施した直近のシリーズEラウンドでは2億9000万ドルを調達し、企業価値は最大42億ドルになった。調達資金は研究所の新設やロボットの購入に使うもよう。

投資家には米データコレクティブや米バイキング・グローバル・インベスターズ、米カスケード・インベストメント、米ゼネラル・アトランティック、米ティー・ロウ・プライスなどが名を連ねる。

■事業モデルと強み

▽細胞工学のテクノロジーと最先端の設備により、研究開発を強化

ギンコは顧客向けに細胞(微生物)を設計し、商用レベルの量産体制を構築することで収益を上げている。

さらに、同社の技術の活用を望む企業と提携している。ギンコのバイオ技術に関する専門知識と提携パートナーの業界知識を組み合わせることができるため、提携は両社にとってメリットがある。

提携パートナーが量産に乗り出せば、ギンコはライセンス協定により売り上げに応じたロイヤルティー(手数料)を受け取る。

または、事前に定めた条件を満たすか研究課題をクリアする細胞の設計に成功すると、報酬を受け取る契約を交わす場合もある。例えば、医療用大麻やCBDオイル(CBDは大麻に含まれる有効成分)の生産・販売を手がけるカナダのクロノスは、ギンコが研究開発目標を果たす発明をするたびに、最大60万ドルを支払うことで合意している。

知的財産(IP)の所有権は顧客によって異なる。例えば、クロノスとの間では、クロノスのCBD製品の使用、投与、応用に関連するIP以外は全てギンコが所有している。

新型コロナウイルスの影響もあってかバイオへの投資に熱を帯びてますね。

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