ビットコイン、供給量8分の1に インフレ回避で資金流入

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cme1-20191207
ビットコイン、供給量8分の1に インフレ回避で資金流入
暗号資産(仮想通貨)ビットコインの供給量が日本時間の12日午前に「半分」となる。市場への供給量は当初の8分の1まで減少し、需給の引き締まりを想定した投資家の資金が流入している。世界の中央銀行が貨幣を

暗号資産(仮想通貨)ビットコインの供給量が日本時間の12日午前に「半分」となる。市場への供給量は当初の8分の1まで減少し、需給の引き締まりを想定した投資家の資金が流入している。世界の中央銀行が貨幣を増発するなかで、インフレへの抵抗力が高い資産として見直されている面もあるようだ。

ビットコインは中央管理者がいない。そのため、ネットワーク参加者が取引承認に必要となる複雑な計算作業をする。これをマイニング(採掘)と呼び、報酬として新たにビットコインが発行されることで市場に新たに供給される。

この報酬が半減するタイミングが「半減期」で、今回は3回目だ。初めての半減期は2012年11月で、報酬が50BTC(ビットコインの単位)から25BTCに下がった。今回の半減期で6.25BTCまで低下する。

新規の供給量が減り、需給が引き締まりやすくなるとの見方から過去2回の半減期には価格が上昇した。今年2~3月の急落局面でも同様の動きがあり、情報サイトのコインデスクによれば、ビットコイン価格は5月8日に1万ドルをつけ、3月安値の2倍になった。

もっとも、上昇の背景にあるのは経験則だけではない。ヘッジファンド、チューダー・インベストメントの創業者であるポール・チューダー・ジョーンズ氏は投資家向けリポートで「ビットコインは1970年代の金。(自身のファンドで)先物を持つかもしれない」と投資を示唆した。

背景にあるのが緩和マネーの膨張だ。世界の中央銀行が新型コロナウイルスの経済への影響を抑えようと金融緩和に走り、法定通貨の供給を増やした。理論的には貨幣の価値が下がり、物価が上昇するインフレになりやすくなる。逆に新規供給が減少し続けるビットコインは貨幣価値が上がりやすくなるとの見立てだ。70年代は主要国はインフレの高進に苦しみ、金価格が上昇した。

ただ、ビットコインの価格が回復基調をたどるかは不明だ。仮想通貨の全体時価総額に占めるビットコインのシェアは足元で6割台と、17年の8割台から低下している。中央銀行が発行するデジタル通貨(CBDC)の登場もビットコインにとっては逆風だ。資産の裏付けのある通貨が出てくれば、ビットコインの存在感の低下がさらに進む可能性がある。

(フィンテックエディター 関口慶太)

暗号資産に資産が逃げてきましたね。

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