新型コロナウイルスとアルコール依存症の意外なつながり

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外出自粛ムードの高まりを受け、ここ数か月で「飲み会」の在り方やお酒との付き合い方が変わり始めている。

従来居酒屋に行って飲み会をしていたものが、「オンライン飲み会」と呼ばれる通話アプリを利用した画面越しの飲み会になったことで、メリットと同時にデメリットも浮き彫りになっていた。

オンライン飲み会のメリット

オンライン飲み会がここまで大きく広がった背景には、コストが安く抑えられることやその手軽さにある。

居酒屋に行くとなると、居酒屋での出費だけでなく交通費等もかかるため出費が大きくなる。

しかしオンライン飲み会であれば、自分の飲みたいだけのお酒とおつまみを準備すればいいので、日頃あまりお酒を飲まないにもかかわらず、割り勘をするためにほかの人と変わらないぐらいの金額を支払っている人にとっては大きなコスト削減につながる。

 

また、時間を気にせずに楽しめるのもありがたいポイントだ。

家で参加しているだけあって、終電の時間や、家に帰るまでの時間の計算をせずとも飲み会に参加できる。

 

セクハラ(セクシュアルハラスメント)やアルハラ(アルコールハラスメント)といったハラスメントのリスクが低くなるのもメリットである。

画面越しに飲み会を行うため、相手がこちらを触れることや飲酒を強制することは対面に比べると非常に難しい。

同様にボタン一つで気軽に退室や入室ができるのがオンライン飲み会の特徴と言える。

オンライン飲み会のデメリット

一方でオンライン飲み会にはデメリットや問題点も多い。

インライン飲み会ではネット環境を介して通話をつなぐため、インターネットの通信環境が悪いと飲み会の参加自体に大きなストレスを感じてしまう。

本来通信速度に問題がなかった場所でも、新型コロナウイルス流行後、外出自粛ムードが高まったことによりWi-Fiの通信料が増加。結果的に通信環境に問題が生じるケースも出てきている。

 

また終わるタイミングがなかなかつかめず、長時間飲んでしまうこともデメリットである。

居酒屋で飲食していると、飲み放題の時間や店舗の滞在時間等で「そろそろ帰ろうか」というムードがとこからともなく出てくるものの、オンライン飲み会は「終わらなければならない時間」が存在しないため、終わるタイミングがつかみづらくなってしまう。

長時間飲み続けてしまうことによって、悪酔いや二日酔い、アルコール依存症といったリスクも生じている。

 

空腹で飲まないこと、飲むお酒のアルコール度数に気を付けること等に気を付けることで、悪酔いや二日酔いのリスクを最低限に抑えられる。

また、いつまでも飲み続けるのではなく、終了の時間を予め決めておくことも大切だ。

デメリットは高齢者にも

オンライン飲み会に代表されるような、自粛期間中の家飲みの影響はなにもオンライン飲み会をしている世代に限ったことではない。

それが高齢者のアルコール依存症の問題だ。

 

そもそも、20年以上にわたり高齢者のアルコール依存症が増加している。

実際にアルコール依存症の年齢別割合は、1990年代では10%未満だっだものの、2011年には20%以上に急増しているというデータも出ている。

 

寂しさや孤独感をお酒で紛らわせてしまう人がいることに、高齢者でアルコール依存症の患者が増える原因がある。

外出自粛ムードが広がることにより、さらに寂しさや孤独感を感じてしまう人が増加。

家族と暮らしている場合は、コミュニケーションをとる人が家にいるので問題ないものの、一人で生活している人は孤独感や寂しさを紛らわす方法としてお酒に逃げてしまう人も少なくない。

内閣府の「平成30年高齢社会白書」によると、2015年時点で65歳以上の人で一人暮らしをしているのは男性で13%、女性で21%にものぼる。

一人で生活していると飲みすぎを指摘してくれる人もおらず、さらに飲酒量が増えたり、飲酒時間が伸びてしまうこともあるだけでなく、年金生活で若い人に比べて金銭的に余裕があるために、お酒を大量に購入してしまう人もいるという。

 

オンライン飲み会にはメリットもある一方でデメリットも存在する。

「酒は飲んでも飲まれるな」という言葉もあるように、オンライン飲み会であっても従来の飲み会同様、お酒におぼれることなく、うまくお酒と付き合っていかなければいけないと言える。

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