企業が相次いで新卒採用を中止|2021年春卒業予定の学生へ大きな影響も

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新型コロナウイルスの感染が拡大したことで、業績が悪化する企業や倒産する企業が増加している。

外出自粛や緊急事態宣言の発表によって経済活動が大幅に制限されたことにより、業績がより悪化し緊急事態宣言が解除されている今も感染拡大前と同規模の経済活動は難しく、苦境に立たされている企業は多い。

その影響は新卒採用にも影響が出始めている。

新卒採を中止した企業

26日、旅行会社のHISが新卒採用を中止していることがわかった。

当初600人を採用する予定だったものの、採用活動は3月から中止されており24日には応募する学生に通知を出していた。なおすでに内定を出している学生に関しては、内定取り消しは行わない。

新型コロナウイルスによる旅行需要の激減を受け、業績が大きく悪化。国内にある263の店舗のうち80から90店舗を今後1年間で閉鎖する方針を示している。

 

航空会社も採用活動を中止している。

JALグループでは、21年度の新入社員を1,720人採用する予定だったものの、5月27日に採用を中断する発表をしている。JALグループにおいてもすでに内定を出している150人については内定を取り消さない。

またパイロットに関しては引き続き募集を継続する。

ANAグループやスカイマークにおいても、新卒採用の中断が発表されている。

 

ほかにも「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)」を運営するユー・エス・ジェイにおいても採用活動の中止が発表されており、観光業界、航空業界への影響の深刻さがうかがえる。

 

影響は観光業界や航空業界にとどまらない。

ヒューマンタッチが運営するヒューマンタッチ総研が2020年4月に実施した調査において、採用活動を「遅滞している」と答えた企業は28.9%、「一時的に中止している」と答えた企業は18.5%にものぼった。

一方「通常通り」採用活動を継続している企業は38.5%にとどまった。

4月に緊急時代宣言が発表されたことを考えると、6月現在さらにこの数字が悪化していることも考えられる。

採用活動継続も「従来どおり」は難しい

採用活動を継続している企業においても、従来通りの採用活動は難しい状況が続く。

6月19日に県をまたいだ移動の制限が解除されたものの、航空会社各社は引き続き減便を行っており、面接や説明会で移動することは難しい。

 

例年開催されていた合同説明会は中止され、各企業が開催する説明会や採用イベントを中止、もしくはオンライン移行し対応している。

対面で行われていた面接もWeb面接へと変わっていっている。

 

一方で学生はWeb面接への不安をのぞかせる。

株式会社ジェイックが2月27日から3月2日かけて実施した調査では、学生の50%以上がWebでのグループ面接や個人面接に対して「望まない」と答えた。

会社の雰囲気が分かりにくいことや、通信環境への不安が原因だとみられている。

今後の就職活動

今後は感染拡大防止の観点から、オンラインでの面接が主流となると予測されている。

企業側も学生の通信環境に関する不安を払しょくするために、予め通信環境により声がきこえづらかったり通話が途切れたりした場合も採用結果に影響しない旨を伝えている企業もある。

また万が一通信環境が途絶えた場合には電話で面接を続けるといった対策もとっている。

 

しかしながらWeb面接が広がる中でも、最後までオンラインのみで面接が進むことに企業、学生ともに不安が残るためか、最終面接までを全てWebで完結している企業は少数派だ。

企業と学生のミスマッチを減らす目的でも、最終面接だけは直接会って面接をしている企業は少なくない。

 

これ以上採用活動に影響が出ると、2022年卒の学生の採用活動にも影響が及ぶ可能性も示唆されており、最大限の感染防止策を講じつつも採用を進めざるをえない状況が続く。

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