ウーバー(Uber)が東京でタクシー配車サービスを開始

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アメリカの配車大手であるウーバー・テクノロジーズは、3日よりタクシー配車サービスをスタートさせた。

日の丸リムジンや東京エムケイ、エコシステムの3社と提携し、約600台でのスタートとなる。

タクシー事業は、新型コロナウイルスの流行によるインバウンド需要の減少や、外出自粛によりここ数か月で利用者が大きく減少している。

全国ハイヤー・タクシー連合会の調べでは、東京のタクシーの営業収入は、5月前半において前年同期と比較して6割も減少した。

ウーバータクシーの参入を契機に、感染拡大防止の観点から利用者増を見込んだサービス提供開始となる。

なお東京においては、4月に日本交通系の「ジャパンタクシー」とDeNAが提供する配車アプリ「MOV」事業が統合した「モビリティテクノロジーズ」がサービスの提供を開始している。

世相を反映させたタクシー配車サービス

新型コロナウイルスの流行により外出自粛要請が発表され、さらに飲食店の営業時間短縮といった要請が発表されたことでデリバリーサービスの利用者が、以前と比べ増加しているウーバー。

日本はタクシー産業で世界で2番目の市場を持っていることから、ウーバーは2014年より日本でタクシー配車サービスを開始しており、すでに11の地域でサービスを展開している。

当初タクシー配車は、大阪や京都といった観光地のみでサービスを提供し、東京でのサービス提供はハイヤーサービスのみにとどまっていた。

同社では今後も日本における配車事業の規模を拡大していく見込み。

 

また、アプリにも感染拡大を防ぐための改良が加えられている。

ドライバー向けのアプリでは、マスクの着用や社内の清掃といった衛生面について確認するチェックリストを設け、乗客向けのアプリには、発熱がある際の利用を控えることや車内で窓を開けるようことを促すメッセージが流れる。

 

日本は都心や大都市であれば、空いているタクシーが道路を走っていることが多く、それを捕まえることが比較的容易なため、タクシー配車アプリの利用率は高いとは言えない。

実際に中国の滴滴出行では、日本でタクシーを配車できるアプリを提供しているものの、その利用率は5%にとどまっている。

 

今回のウーバータクシーの東京エリア参入で、タクシーの利用だけでなく配車アプリの利用もあわせた利用率の向上が期待される。

ウーバーの実施した差別化と抱える問題点

日本でウーバーと聞くと最初に思いつくのが、「ウーバーイーツ」という宅配サービスではなかろうか。

ウーバーでは、国土交通省が新型コロナウイルスの影響で期間限定で許可している「タクシー事業者の飲食宅配代行」をタクシードライバーを取り込むための切り札としている。

ウーバータクシーの配車アプリを利用するタクシードライバーは、タクシー配車だけでなくウーバーイーツからも配達依頼を受けられる。

タクシーの需要だけでなく、配達の需要も網羅できることでドライバー視点から他社との差別化を図る。

 

一方で利用者は、アプリにおけるウーバーとウーバーイーツの相互利用ができないことに問題がある。

現在はウーバーの利用者向けアプリと、ウーバーイーツのアプリは別のアプリとなっており、相互に利用できる機能が搭載されていない。

 

このほかにも、集客においてユーザーが利用するクーポンを自社負担で配布するといった、消耗戦的な施策が続いている。現に運営会社は黒字化できていない。

ウーバーでは、現段階は投資フェーズであり黒字化は時期尚早だと見込んでいる。

 

ウーバータクシーでは、事前にクレジットカードを登録することでキャッシュレス決済ができ、これにより降車時に財布を出さずに済むので、スムーズな降車が可能となる。

業績が悪化しているタクシー業界へウーバータクシーが参入することで、業績復帰へと期待が高まる。

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