新型コロナウイルスのワクチン確保に向けチームを発足

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20日、加藤勝信厚生労働相は新型コロナウイルス感染予防のためのワクチン確保のため、弁護士を入れたチームを発足する予定であることを発表。

イギリス製薬大手のアストラゼネカを含む3,4社と交渉を進める見込みだ。

新型コロナウイルスのワクチンに関しては、実用化前から国際的に獲得競争が起きている。

厚労省では公明党の新型コロナウイルス感染症対策本部の斉藤鉄夫本部長と非公開で会談し、発足予定であることを明らかにした。発足の時期については明言されていない。

各国のワクチン確保の動き

世界保健機関(WHO)の発表では、現在、人に投与する臨床試験に進んだ開発中のワクチンは約20種類あり、年内にも供給が始まる可能性があると見込まれている。

主要国ではワクチンの確保に向けて動き始めている。

アメリカ

アメリカでは、イギリスのアストラゼネカに12億ドルを支援し3億回分のワクチンを確保へと動いている。

さらにアメリカのノババックスには16億ドルを支援。1億回分のワクチンを確保する見込み。

イギリス

イギリスではアストラゼネカから1億回分のワクチンを確保する見込み。

ドイツ、フランス、イタリア、オランダ

ドイツ、フランス、イタリア、オランダの4か国は、アストラゼネカから4億回分のワクチンを確保する見込み。

欧州連合(EU)欧州委員会

欧州連合(EU)欧州委員会では、27億ユーロを元手に企業を支援。分配の権利獲得を目指している。

日本

日本は、アストラゼネカなどとの協議を行う予定。

各国がワクチン確保へと動いている中で、日本は先進国の中でも遅れている状況にある。

一方で多くの国が交渉のテーブルにつくことで、ワクチンの値段が高騰し、発展途上国にまでワクチンがいきわたらないことを危惧する声も上がっている。

イギリスでは9月にもワクチン実用化か

イギリスの大手製薬会社であるアストラゼネカは、世界の新型コロナウイルスのワクチン163候補の中で最速の実用化を目指している。

世界保健機関(WHO)の発表では、163の候補のうち臨床試験(治験)に入っているものが23候補あるという。

中には治験の最終段階を終えたものも複数あり、アストラゼネカが開発するワクチンもそのうちの一つである。

アストラゼネカはイギリスのオックスフォード大学と共同でワクチンの開発に取り組んでおり、イギリスのみならず、ブラジルやアメリカでも治験を実施。9月の実用化を目指している。

 

アメリカでも開発が進んでいる。

アメリカのモデルナでは、初期の知見から参加者全員にウイルスの働きを流和する抗体の生成が確認できたことを発表している。

ほかにも、アメリカの大手製薬会社であるジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)は、最終段階の知見を前倒しして実施する方針であることを発表。

このことにより、当初は2021年の前半に予定していた一般への発売時期が早まる可能性が高まった。

 

日本でも開発が進んでいる。

大阪大学発の企業であるアンジェスが6月末からワクチンの治験を開始。塩野義製薬も11月には治験に入ることを明らかにした。

ほかにも第一三共や田辺三菱製薬も子会社などを通して開発を進めている。

 

世界各国でワクチン開発が進む一方で、前述のような国間でのワクチン獲得に差が出ることによって、世界で感染状況に格差が生まれることが心配されている。

あらゆる企業でワクチンが開発され、その流通数が増えることも重要だが、先進国発展途上国も共にワクチンがいきわたることも同時に重要であると言える。

 

新型コロナウイルス流行以前のように、旅行で自由に国境をまたぐことができるようになるには、ワクチンの開発が必要不可欠だと言われているが、ワクチンの流通はすぐそこにまで来ている。

マスクを付けた生活や、アルコール消毒をして施設に入る習慣など、新型コロナウイルスの感染拡大により「ニューノーマル」な生活様式が一般的となっているが、ワクチンが流通することでこれらも「コロナ前」の状況に戻る日が来るのかもしれない。

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