任天堂が営業利益前年比530%,1447億円と過去最高

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新型コロナウイルスにより倒産が増加し、「コロナ禍」という言葉が生まれるほどに経済への影響は深刻だ。

そんな中、コロナ禍にあっても業績を伸ばしている企業もある。そのひとつがゲーム業界の最大手任天堂である。

過去最高の営業利益を達成

8月6日に任天堂が公表した2020年4から6月期連結決算において、本業のもうけを表す「営業利益」が前年同期と比較し5.3倍もの1,447億円であったことがわかった。この数字は4-6月期の数字としては最高額である。

好調を記録した背景には、新型コロナウイルスの感染拡大により外出自粛ムードが高まり、「巣ごもり消費」が活性化したことがあげられる。

任天堂の主力ゲーム機である「ニンテンドースイッチ」や、ニンテンドースイッチのソフトである「あつまれ どうぶつの森」が流行し、売り上げを伸ばす結果となった。

実際にニンテンドースイッチは、販売台数が586万台と前年同期と比較して2.7倍に急増。家電量販店をはじめ各店舗で品切れが相次ぎ、商品購入には抽選に当選しなければならない状況である。

さらに「あつまれ どうぶつの森」は、3月20日に発売してから日本だけでなく世界中でヒット。6月末までの約3か月で2,240万本を売り上げた。

 

なお売上高は前年同期と比較して2.1倍の3,581億円、最終利益は6.4倍もの1,064億円と4月から6月期の業績において2008年に次ぐ高水準であった。

コロナ禍のキーワードとなる「巣ごもり消費」

「巣ごもり消費」とは、外出を控え家の中で生活のあらゆる工程を完結させたり、自宅で楽しめる趣味を楽しむ消費傾向を指し、在宅型消費のひとつである。

ネットショッピングやデリバリーなど自宅で注文し自宅に届く方法で買い物をしたり、スーパーで一度に大量の食材や日用品を購入する傾向がこれにあたる。

 

食生活においては、インスタント食品や冷凍食品、缶詰やパスタといった賞味期限が長く保管場所に困らない食材が人気になる傾向が高い。

またゲームやマンガ、音楽や動画配信サービスのサブスクリプションを利用し自宅内で楽しめるエンターテインメントも多く消費される。

 

「巣ごもり消費」は2008年のリーマンショック以降の経済不況の際に使われるようになった言葉で、今回の新型コロナウイルスの感染拡大のように、災害時や感染症の拡大時などに注目を集めている。

経済不況による節約志向や、感染防止といった意識が巣ごもり消費につながりやすいとされている。

ゲーム業界以外にも業績を上げている業界

任天堂のようなゲーム業界は業績を上げている最たる業界であるが、それ以外にもコロナ禍において業績が上がっている業界は意外と多い。

その一つが配達や運送を担う業界だ。外出自粛が叫ばれるようになり、ネットショップを活用し自宅から日用品などを購入する人が増加している。

家具業界も業績を伸ばしている。外出自粛の影響で多くの企業がリモートワークを導入したことで、図らず自宅での時間が増えてしまった層にとって、自宅での仕事環境を整えたり、これまで職場で過ごしていた時間も自宅で過ごすこととなったりしたことで、自宅のインテリアを改良したいと思う人が増加したからだ。

 

ニュースや報道ではどうしても経済不調が取り上げられがちだ。

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しかしその一方で生活が変わったことで需要が伸びている業界も存在している。

「ニューノーマル」という言葉もあらる場所で言われるようになり、消費の形や生活スタイルが大きく変わると予想されている中で、各業界や各企業がどのように変わっていくのか、もしくは変わらずにいるのかに注目が集まっている。

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