コロナ禍のお盆、交通機関の混雑状況

Business

2020年1月下旬に中国の武漢で感染が確認され世界に感染が拡大した新型コロナウイルス。

発生からおよそ半年以上がたった今も世界中でその猛威を振るっており、世界経済にも大きな打撃を与え続けている。

そんななか、日本では感染拡大後初のお盆を迎える。お盆というと本来は帰省や長期休暇を利用した旅行が増える時期で、飛行機や新幹線といった長距離移動に向いている公共交通機関や、高速道路の混雑がニュースでも話題となる。

一方で新型コロナウイルスの感染拡大を懸念し、各都道府県では不要不急の移動を控えるように呼び掛けていることもあり、今年のお盆は例年とは違う様子だという。

新幹線の乗車率低下

関東方面、九州方面と多くの人が新幹線を利用するJR新大阪駅では、8日朝は混雑がなく新幹線には空席が目立っていた。

ホームにいる客層も例年のような、大きな荷物を持った家族連れが比較的少なく、お土産屋さんの混雑も見られなかったという。

新幹線を待つ人は、「九州への帰省を迷ったものの、子どもが帰省先で親戚同士で遊ぶことを楽しみにしていたために帰省を決断した。帰省先では旅行や外食は控え、実家で過ごす予定だ。」と話した。

また旅行に行くという人は「なるべく人が行かない方面を選んだ」と話した。感染防止策として、毎日自身で対応を図るなど独自の策を講じるという。

 

例年であれば観光客でにぎわうJR福島駅の新幹線ホームも、混雑は見られなかった。

公務員の中途採用試験のために東京都から訪れた人は、アルコール消毒を持ち歩いて適宜消毒をするとはなし、試験後も観光をせずにすぐに帰ると話した。

 

JR各社の発表によると、JR東日本では8日の東北、山形両新幹線の自由席乗車率は、上下ともに5~20%と例年の10%程度にとどまった。

またJR東海、西日本では、8日朝の新大阪発新幹線の自由席乗車率について、東京方面へ向かう新幹線で最大50%、博多方面へ向かう新幹線で最大50%ほどであった。中には10%を下回った便もあった。

飛行機の搭乗率も低下

例年地方へ帰省をする家族連れなどが多く見られる羽田空港でも、出発ロビーの混雑は見られなかった。

各航空会社の発表では、JAL(日本航空)の予約率は約4割、ANA(全日空)の予約率は約3割ほどにとどまっているという。

なお航空会社は新型コロナウイルスの感染拡大による需要の減少から予約のキャンセルが相次いでおり、お盆の便の減便が余儀なくされている。

下り便のピークが8日と言われている中であっても、減便後の例年より少ない便数であるにも関わらず予約率が例年より大幅に減少していることから、航空会社の厳しい状況が読み取れる。

 

また例年であれば長期休暇を利用した海外旅行客であふれる成田空港においても、旅行へと向かう人の姿はほとんどなく、航空便も8日にはJALとANAで会わせて13便のみの運行にとどまった。

高速道路の混雑も見られず

例年数十キロ単位の渋滞が発生する高速道路でも一部を除いて渋滞が発生していない。

日本道路交通情報センターの発表によると、8日午前11時の全国各地の高速道路の渋滞について、関越自動車道の下りで埼玉県の鶴ヶ島インターチェンジ付近を先頭に25キロの渋滞が発生し、中央自動車道の下りで東京の日野バス停付近を先頭に17キロの渋滞が発生、さらに名神高速道路の上りでは京都東インターチェンジ付近を先頭に12キロの渋滞が発生していた。

これ以外にも事故の影響で東名高速道路の下りで横浜町田インターチェンジ付近を先頭に12キロの渋滞が発生していた。

一方で午後6時現在には、事故による渋滞が東名高速道路と中央自動車道で発生しているものの、午前中に発生していた渋滞はすべて解消されている。

 

小池百合子東京都知事は6日に会見を開き、今年の夏を「特別な夏」と称し、離れて暮らす家族や親戚とのコミュニケーションを電話やオンラインで取るように呼び掛け、お盆時期の規制を控えるように話した。

全国的にも引き続き感染が拡大しており、特に東京都では7日、8日と2日間連続で新規感染者が400人を超えるなど、状況は決して改善しているとは言えない。

 

中には連日の感染者増加のニュースや、「不要不急の外出自粛」の呼びかけに次第に「慣れ」が生まれてきているという声もある。

例年よりも少ないとはいえ、それでも多くの人が移動するお盆期間中だからこそ一層の感染防止策を各個人が講じる必要があるのではないだろうか。

コメント

Translate »
タイトルとURLをコピーしました