マスクの着用拒否で男性が飛行機をおろされるトラブルが発生

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7日、釧路空港発のピーチ・アビエーション機内で、マスクの着用拒否に関するトラブルが発生した。

ピーチのマスク着用拒否トラブル

ピーチ社の発表では、7日の正午、釧路空港から離陸する飛行機内で、マスクを着用していない男性の乗客にマスクの着用を促したところ、男性はこれを拒否。

これに対し客室乗務員は男性客の左右に座っていた乗客を空いていた別の席に移動させる対応をし、飛行機は45分遅れで離陸した。

離陸後、男性はこの件に関して客室乗務員を威圧。乗務員が「これ以上騒げば、降りてもらうことになる」との警告を口頭や書面で警告したものの、男性はこれに従わなかった。

この状況を受け、機長は航空法の「安全阻害行為」にあたるとし、新潟空港に臨時着陸し男性をおろした。

ピーチの広報は今回の件について、「マスク着用の有無ではなく、威圧などの阻害行為から安全を確保するための対応だった」と話しているという。

 

なお男性側は共同通信の取材に応じ、「健康上の理由で長時間マスクをするのが難しい。客室乗務員に簡単な質問をしただけなのに安全阻害行為と判断され遺憾だ」と話した。

さらに男性によると他社の飛行機に搭乗した際には、事前に案内があった折に事情を説明しマスクを着用しなかったものの、ピーチでは事前に着用の要請がなく、機内で初めてマスクの着用をしていないことについて指摘されたとピーチの対応について疑問を呈した。

マスクの着用は義務ではない

国土交通省によると、マスクの着用に関しては搭乗前の着用要請に従わなかった乗客が、搭乗拒否されたケースは数件あったという。

しかし、航空会社は各社声をそろえて「着用は要請であって、義務ではない。搭乗拒否の判断は難しい」と述べた。

 

なお各、航空会社の対応は定期航空協会(東京)が5月に策定した「感染拡大予防ガイドライン」に基づいている。

ガイドラインでは機内でのマスク着用について、「要請すること(幼児および着用が難しい理由のある旅客を除く)」と定めており、この件について協会の担当者は「航空機は換気能力が高く、着用の『義務化』まで必要ないという専門家の判断に従って作成した。今後も要請のままで、より厳しくする考えはない」と話した。

一方で航空会社の中には「要請というあいまいな基準は、乗客間のトラブルにもつながりかねない」と話している職員もいるといい、今回の件もこのようなあいまいな基準が招いたトラブルともいえる。

損害賠償が発生する可能性

今回のトラブルについて、同社の広報担当に法的手段を検討しているのか尋ねたところ、「あらゆる可能性や選択肢を検討しています。一般的に考えても、臨時着陸となると余計な経費がかかります。皆さんにマスクの着用をお願いして、お持ちでない方にはお渡ししています。健康上の理由などで着用できない方は席を移動していただくとか、柔軟に対応しています」と答えた。

仮に損害賠償になった場合には、航空法や威力業務妨害に当たる可能性があるという。

損害賠償額についても、新潟空港へ着陸時と離陸時の燃料代、空港着陸料、施設使用料、機体整備費、新潟空港のスタッフの人件費などを総合して1,000万円近い経費がかかるため、損害賠償額もその額に準じるものになるのではと弁護士が語った。

SNSの反応

SNSでは今回の件についてあらゆる見解が発信されている。

 

Twitterでは今回の事件の当事者と思しき男性のアカウントが作成されているとのツイートも見受けられた。

 

今回の件を受け、航空会社各社はマスクの着用要請について、乗客の健康事情などの事情を考慮しつつも、ほかの乗客に対する対応もしなければならず、今後の対応について難しい判断を迫られている。

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