18日正午、政府が実施する観光支援事業である「Go To トラベルキャンペーン」の割引を適用した東京発着の旅行の予約が解禁された。対象となる旅行は10月1日以降の出発分だ。
事前に予約することにより旅行者が計画を立てやすくすることで、利用の増加を期待している。
地方では「Go To トラベルキャンペーン」の影響もあり観光客の図丘に期待が高まる一方で、東京都の往来が活発になることによる新型コロナウイルスの感染対策が重要となる。
Go To キャンペーンとは
「Go Toキャンペーン」とは官民一体で行われる事業で、「新型コロナウイルスの影響を受けた地域における需要喚起と地域の再活性化を目指す」取り組みだ。
今回話題となった、宿泊代金が35%オフになる「Go Toトラベルキャンペーン」もGo Toキャンペーンの一環である。
Go Toキャンペーンを構成しているのは下記の5つの事業だ。
- 「Go To Travelキャンペーン」
- 「Go To Eat キャンペーン」
- 「Go To Event キャンペーン」
- 「Go To 商店街 キャンペーン」
- 一体的なキャンペーンの周知
それぞれが観光業界、飲食業界、イベント業界、商店街の活性化を目的としており、これらのキャンペーンをわかりやすく周知するために5つ目の事業がある。
官民一体で行われるため、実施の際は国が各事業者に委託し実施される。
Go To キャンペーンにおいては、第一次補正予算において事業総額1兆6,794億円が計上されてており、そのすべてがGo To トラベルキャンペーンの約1.1兆円をはじめ、Go To EatキャンペーンやGo To Eventキャンペーンに使われる。
豪雨災害の復興を目的とした「ふっこう割」の予算が30〜80億円であったことを考えると、今回実施されているGo To キャンペーンがいかに大規模で行われているがが分かる。
第一生命経済研究所の試算では、「Go To トラベルキャンペーン」による旅行需要の創出効果は最大で55.1%、1.37兆円の市場規模の拡大につながるともいわれている。
【参考記事】


「Go To トラベルキャンペーン」の東京発着予約がスタート
「Go To トラベルキャンペーン」は7月22日よりスタートしていたものの、開始当時東京都内の新型コロナウイルス新規陽性者が急増していたことから、東京都発着の旅行に関してはキャンペーンの対象外であると発表されていた。
キャンペーンが発表された当初、東京都の除外などは発表されていなかったため、すでに旅行を予約していた人や旅行会社に起きな混乱を呼ぶこととなったが、10月1日からは東京発着の旅行もキャンペーンの対象となることが決まった。
しかしながら今後東京都での新規陽性者が増加すると、キャンペーンの開始時期が延期される可能性もあるという。なお延期された場合はキャンセル料はかからない。
赤羽一嘉国土交通相は記者会見にて、東京のキャンペーン追加による感染拡大を防止するために、事業者、旅行者の双方で感染防止の取り組みを徹底していただくことが必要だ」と指摘した。
【参考記事】

SNSの反応
世間を騒がせ続けている「Go To トラベルキャンペーン」だが、今回東京が追加されることが発表されたことでもさまざまな意見が飛び交っている。
東京都もGoToトラベルの対象にすれば、東京からのウイルス持ち込み、東京へ行った人のウイルス持ち帰りが増えるだろうな。お約束。
— うさぎのダンス (@usaginodansu18) September 12, 2020
1人のコロナ感染者が何人に感染させたかを示す、所謂「実効再生産数」が1を切った時は盛んに取り上げられたが、菅新政権報道一色の中で実効再生産数は今や右肩上がり。ここ1週間以上上がりっ放しで、既に全国平均も1.03なのに、GoTo東京追加だの拙速な検討ばかり進められていて頭を抱えるしかない。
— 異邦人 (@Narodovlastiye) September 18, 2020
東京都在住者用のGoTOトラベル予約完了 pic.twitter.com/9k1ph7ViEn
— 真田さろぽん🍄(ू•᎑•ू❁)YouTube (@saropong89) September 18, 2020
さっそく予約を済ませた人もおり、今後どのように旅行客が増加していくかに注目が集まる。
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