Appleは9月15日(日本時間9月16日)に実施した新製品発表会時に発表していたサブスクリプションサービス「Apple One」の提供を日本でも開始した。
このサブスクリプションサービスは、Appleが提供しているサービスを1つにまとめて登録する代わりに料金が割引になるものである。
サービス発表時には具体的なスタート時期については言及されていなかったものの約1か月たってのスタートとなった。
Appleが提供する「Apple One」とは
Appleでは、音楽ストリーミングサービスである「Apple Music」、オリジナルの番組や映画を配信している「Apple TV+」、100以上のゲームを遊ぶことのできる「Apple Arcade」、クラウドストレージの「iCloud」などあらゆるサービスを提供している。
今回、サービスをスタートさせた「Apple One」では、これらの複数のサービスを1つの契約で利用でき、価格も個別に契約するより安くなるというサービスだ。
日本で提供されるプランは、「個人」と「ファミリー」の2つのプランだ。
個人プランは、「Apple Music」、「Apple TV+」、「Apple Arcade」、「iCloud」のストレージ50GBがセットになって月額1,100円。それぞれのサービスを個別に契約することと比較してひと月あたり1,210円お得になるという。
ファミリープランでは、個人プラン同様「Apple Music」、「Apple TV+」、「Apple Arcade」に加え、iCloudのストレージが200GBとなる。月額料金は1,850円で、この価格は個別の契約と比較してひと月あたり1,230円お得になる。
他国ではプラスαのサブスクリプションサービスも
アメリカやイギリスなどでは、ファミリープランに日本では未提供の「Apple News+」や「Apple Fitness+」が追加で利用でき、さらに「iCloud」のストレージが2TBとなるプレミアムプランが月額29.95ドルでサービスを開始している。
日本向けにプレミアムプランを提供していないものの、アメリカでは個人プランが月額14.95ドルと日本円だと約1,560円、ファミリープランにおいては月額19.95ドルと日本円では約2,100円と日本で提供されているものよりも割高だ。日本国内版は価格的に優遇されているといえる。
Apple Oneの登録方法
Apple Oneに登録する方法はいくつかある。
ひとつはiOS14が搭載されているiPhoneや、iPadOS14搭載が搭載されているiPadから登録する方法だ。この方法であれば、[設定]>[アカウント]>[サブスクリプションを管理]の順番に選択することで登録できる。
もうひとつはSafariやChromeなどのWebブラウザでApple One公式サイトにアクセスし、Webブラウザ上からApple IDを入力して登録する方法だ。
SNSの反応
SNSではAppleのサブスクリプションサービスに対する感想や、実際に登録したという声があがっていた。
軽やかにバンドリング戦略を遂行するAppleの強さ。普通の企業だったら既存ユーザーの減収とかを気にしてなかなか実行できない。 / Appleのサブスク全部入り「Apple One」、日本でスタート 音楽、ゲーム、動画、クラウド合わせて月1100円から (ITmedia NEWS) #NewsPicks https://t.co/RZnGejE1hR
— 夏野 剛 Takeshi Natsuno (@tnatsu) October 31, 2020
全部載せつよいな。もともとどれかのサービス使ってたり、一個でも入りたいと思ってた人は自然にOneを契約する流れになりますよね。 / Appleのサブスク全部入り「Apple One」、日本でスタート 音楽、ゲーム、動画、クラウド合わせて月1100円から (ITmedia NEWS) #NewsPicks https://t.co/coYskX3izs
— 若山 直樹@SaaS Sales (@naoki_wakayama_) October 31, 2020
Appleのサブスク。
先日Apple MusicとApple TV+だけ解約手続きをしたんだけど、Apple Oneで全部入りまとめて再契約した方が、上記以外の全サブスク個別契約よりもお得だったのでApple Oneに移行手続きしてみた。
意図せず、Apple MusicとApple TV+が復活した。 https://t.co/s8dfyD72Fe— Gimme Some Truth (@some_speakers) October 31, 2020
10月31日午前時点では、サービススタート直後でアクセスが殺到したためか、登録サーバーにつながりにくい状態もみられた。
ここ数年で音楽や映像コンテンツをはじめ、衣食住にまつわるものまで多くのサブスクリプションサービスが提供されているが、この流れは今後も加速していくかもしれない。
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