「スシロー」売上が過去最高を達成

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回転寿司の「スシロー」を運営する「株式会社スシローグローバルホールディングス」が2020年9月の売上を発表。売上は2,049億5,700万円と前年同期比2.9%増加し過去最高となった。

さらに同じ回転寿司の「くら寿司」では、2020年10月の既存店の売上が速報値で前年同期比126.1%となったことが明らかとなった。

スシロー好調の理由

スシローはコロナ禍において売り上げの回復が早く、中でもいち早くテイクアウトに着手したことが功を奏したと考えられる。さらにコロナ禍以前より、非接触の取り組みを先進的に行ており、こういった部分が売上増加につながっている。

自動土産ロッカーとテイクアウト

スシローが取り組んだことの一つに「自動土産ロッカー」がある。

このロッカーには温度管理機能が備わっており、顧客が店内、電話やFAX、アプリやネットで予約すると顧客にQRコードが届き、そのコードをかざすことでロッカーから商品を取り出すという仕組みだ。

アプリで事前に支払いを済ませておくことで、指定された時間に店舗に行き、誰とも接触することなく商品を受け取れる。

 

このロッカーとテイクアウト需要の伸びの相乗効果も売上増を後押ししている。

スシローの月次報告では、コロナ禍が顕在化して自粛要請が出た3月度においては、既存店客数が83.9%、客単価102.8%、緊急事態宣言が出た4月度においては、既存店客数が45.3%と半減したものの、客単価は122.7%と上昇している。

5月度も同様の傾向が続き、7月には既存店客数88.5%、客単価109.0%となったおかげで、既存店売り上げが96.5%と前年とほぼ変わらない水準に戻っている。

 

スシローのテイクアウト需要が高まった立役者の一つが「スシロー手巻きセット」だ。

すでに店舗にある器、鮮魚、ノリ、ご飯を使用して販売を開始したもので、リスクを抑えた。

テイクアウト需要が伸びてからは「お客さまにテイクアウト商品をスピード提供する」ことを優先し、従来店舗に合った容器やノリを使用し柔軟に対応している。

非接触の取り組みをアピール

またスシローではコロナ禍以前から「非接触サービス」への取り組みを進めていた。

そのひとつが店内の自動案内である。顧客が来店し専用のシステムでチェックインすると、機械で顧客を席まで案内してくれ、席は店内アナウンスで知らされる。待ち時間が発生する場合には、システム付近のモニターで順番が表示される。

 

さらに支払いにおいても非接触が推進されている。

スシローでは、スタッフが会計を確認したあとに渡されるQRコードをレジの機会にかざすことで、無人での支払いが可能だ。

レジでスタッフを待つ時間が無くなる他、人との対面を減らしスムーズん支払いを済ませられる。

回転寿司チェーン「くら寿司」も好調

回転すしチェーンの「くら寿司」の売上も好調だ。

くら寿司では、2020年10月の既存店売上高は、速報値で前年同月比126.1%となった。昨年10月と比較して休日が少ないことを加味すると、実質値は129.6%となる。

また全店売上高は133.4%と前年と比較して3割以上と大きく売上を伸ばした。

くら寿司好調の裏側

くら寿司の好調を支えたのが、人気アニメ「鬼滅の刃(きめつのやいば)」とのコラボである。

「鬼滅の刃」キャンペーンを開始した9月の実績では、既存店売上が前年同期比107.9%と2月以来7か月ぶりの100%越えとなった。さらに客数は97.2%と前年実績までもう少しのところまで迫っていた。

10月16日に公開され、後悔3日で観客動員数342万人、興行収入46億円を超え名実ともに「ヒット映画」となった「劇場版『鬼滅の刃』無限列車編」が大きな注目を浴び、さらに売上増を後押ししている。

 

このほかにも「Go To イートキャンペーン」を活用した「“ほぼ全額”還元」が話題を呼んだことも記憶に新しい。

「Go To イートキャンペーン」は、農林水産省が実施しているキャンペーンで、感染予防策に取り組んでいる飲食店と、食材を供給する農林漁業者を支援する目的で、登録飲食店で使える食事券を発行したり、オンラインでの予約でポイントが貯まったりするキャンペーンである。

 

くら寿司では、オンライン予約サイト「EPARK」の専用ページから来店予約することで、ランチ時間帯は500円分、ディナー時間帯は1,000円分のポイントが付与される。ポイントは次回以降の飲食で利用可能だ。

一方くら寿司の客単価は1,000円であり、ディナーの時間帯に普段通りの食事をすれば、食事代金全額に近いポイントが付与される。

この仕組みが「無限くら寿司」とSNSで話題となり、店舗によってはピークの時間帯の予約が先の日程まで埋まる状態になっているという。

 

くら寿司においても、「抗菌寿司カバー」やネット予約といった衛生対策や非接触対策が以前から実施されていた。

以前からの取り組みによりすでに顧客からの信頼が得られており、さらにキャンペーンがヒットしたことで結果として多くの顧客が来店することとなった。

「Withコロナ」とも言われているこれからの生活において、これまでの営業方法を時代の流れに即したものに変え、顧客を取り込んでいくことが必要不可欠となるだろう。

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