世界の新型コロナウィルスワクチン接種状況

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新型コロナウイルスのワクチンに関して、アメリカ製薬大手の「ファイザー」とドイツのバイオ企業「イオンテック」、アメリカバイオ企業の「モデルナ」が約95%の有効性を占める臨床試験結果を発表した。

さらにイギリスの製薬大手「アストラゼネカ」も、ワクチンの有効性が最大で90%にのぼると発表。

「ファイザー」が開発するワクチンにおいては、早ければ12月7日からイギリスで摂取が可能になる可能性についても示唆されており、これが実現すると世界で初めてのワクチン接種となる。

複数の製薬会社においては、規制当局がこの先数週間でワクチンを認証すれば、ほぼ即座に世界各国の政府と協力して配布を始められるとしているが、そのためには誰がワクチン接種を受けるか、どういった優先順位で受けるかを決める必要がある。

ワクチン本格配布の開始時期について

ファイザー、モデルナ、アストラゼネカは、すでにそれぞれがワクチンの製造を始めている。ファイザーにおいては年内に2,500万人分、モデルナは1,000万人分、アストラゼネカは1億人分以上を生産する計画があるという。

ワクチンはアメリカでは、国防総省とアメリカ疾病対策センター(CDC)が配布管理を行う。開始の可能性が高いとされているのは12月中旬で、初回分は全米で640万人を見込んでいる。

イギリス保健当局においても、ワクチンを承認したらできるだけ早く本格配布する計画で、現在早ければ12月7日にも配布を開始するという情報も出ている。

なお欧州連合(EU)では、国民向けのワクチン配布開始は各加盟国に任せられるという。

アメリカでの接種開始について

CDCでは、アメリカ食品医薬品局(FDA)承認後の最初の対象者が、医療従事者約2,100万人と、長期療養施設の居住者300万人になる予定であると発表した。

次に対象となる可能性が高いのは、在宅では対応できない社会維持に不可欠な仕事の従事者8,700万人。具体的には、消防士、警察官、学校や運輸関係、食品関係、農業関係、食品サービスの従事者などだ。

そこに持病などで健康状態のリスクが高い成人約1億人と65歳で区切る高年者になる予定だ。

 

アメリカ公衆衛生当局の関係者によると、一般向けには来年4月から、薬局や診療所などで大半のアメリカ国民がワクチン接種を受けられるようになる。6月末までには希望者は誰でも摂取してもらえるようになる見込んでいる。

なおファイザーとビオンテックは、最も若くて12歳のボランティアへの臨床試験を開始しているものの、子どもの場合は、接種を受けられるようになる時期がはっきりしていないという。

ほかの国でのワクチン接種開始について

アメリカ以外にも、EU、イギリス、日本、カナダ、オーストラリアなどがワクチンの規制手続きを急ピッチで進めている。

アストラゼネカの年内生産分は、その多くがイギリス向けになる見通しだ。イギリス保健当局の関係者によると、承認されれば12月7日にも接種が始まる可能性がある。

ワクチンの接種の優先順位は、介護施設の居住者やそこで働く人たちが最優先されるという。

 

ヨーロッパでは、EU医薬品規制当局が12月にワクチンの安全性を判断する可能性があることを表明。EU加盟国の大半は、最初の対象者が高齢者や体の弱い人、医者のような前線の労働者になると発表している。

さらに加盟国によると、ワクチン購入は欧州委員会がワクチン6種類、約20億回分を契約した共同調達計画を通じて行われる。配布の目処や日程については国によって違い、大半の国では現在配布と摂取について計画段階だという。

 

イタリアでは、来年初めにはファイザー・ビオンテック連合とアストラゼネカそれぞれからワクチンを受け取る予定で、スペインでは1月を予定している。

一方でブルガリアの保健責任者は、最初の入荷が来年3月~4月になると予測しており、ハンガリー外相は早ければ来年春に入手すると表明した。

ビオンテックの本国となるドイツでは、来年初めごろに本格的な接種を見込んでおり、展示会ホールや空港ターミナル、コンサート会場を大規模接種拠点とすることを想定している。

介護施設向けには、移動接種チームも編成し、全線で働く医療従事者や、新型コロナウイルスの重症化リスクのある人たちを優先的に接種が受けられるようになる見込みだ。

発展途上国でのワクチン接種

世界保健機関(WHO)と発展途上国へのワクチン普及を進める国際組織である「Gaviワクチンアライアンス」は、中高所得国や非政府組織(NGO)が資金を拠出する新型コロナウイルスワクチン共同購入の枠組みとなる「COVAX」において、これまでに20億ドルをあつめた。

CAVAXの当初の目標では、品行状態にある発展途上国の国民の3%への接種で、最終的に20%の接種率を目指している。現在CAVAXでは、超低温での保管の必要がないアストラゼネカのワクチンを購入することで暫定合意している。

 

アフリカのより低所得の国やインド直の東南アジア諸国では、COVAXの計画を通して、来年には低価格もしくは無料でワクチンを得られることを期待しているものの、まだ確実ではないという。

中南米などのくににおいても、COVAX経由でワクチンを購入するかもしれないが、中には医薬品メーカーと供給契約を結んだ国もある。

 

なおワクチンの費用については、ワクチンメーカーと各国政府であらゆる価格交渉がなされており、現段階でそのすべてが公表されているわけではない。

なお一例として、アストラゼネカのワクチン1回分で数ドル相当というケースから、2回接種するファイザーの1回コース分で最大50ドルというケースまで様々だ。多くの政府では、国内居住者への接種費用については支払うことを表明しているという。

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