鬼滅の刃が興行収入、観客動員数ともに1位を達成

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「鬼滅の刃」の快進撃が止まらない。2020年10月16日に公開された『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』の興行収入が2001年に公開された「千と千尋の神隠し」を超え、19年ぶりに日本の映画興行収入ランキング1位を更新した。

なお現在の興行収入が324億7,000万円にのぼるという。

さらに興行収入のみならず、観客動員数ランキングでも1位を更新した。

これまでの日本の興行収入ランキングの変遷

日本の映画興行ランキングにおいては長年の間「E.T.」が保持していたものの、1997年に「もののけ姫」、がこれを抜き、同年公開された「タイタニック」がさらに更新した。

なお「鬼滅の刃」が「千と千尋の神隠し」を抜く直前までの興行収入ランキングは下記の通りだ。

  1. 「千と千尋の神隠し」(308億円)
  2. 劇場版「鬼滅の刃」無限列車編(302.8億円)
  3. タイタニック(262億円)
  4. アナと雪の女王(255億円)
  5. 君の名は(250.3億円)
  6. ハリー・ポッターと賢者の石(203億円)
  7. ハウルの動く城(196億円)
  8. もののけ姫(193億円)
  9. 「踊る大捜査線 THE MOVIE2 レインボーブリッジを封鎖せよ!」(173.5億円)
  10. ハリー・ポッターと秘密の部屋(173億円)

鬼滅の刃が19年ぶりに興行収入を更新

『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』は、2019年にテレビで放送されていたアニメの続編にあたる。コロナ禍の影響で公開が延期される中、10月の公開が決まると、1日に42回も上映する映画館が全国で3つも出るなど、全国的に非常に大きな上映規模になったことが背中を押し、公開初日からわずか3日間で興行収入46億円を突破していた。

さらに公開から1か月たたずに200億円の壁をこえ、約2か月で300億円を達成した。

このペースはこれまで興行収入ランキング首位を19年貫いてきた「千と千尋の神隠し」が、公開から25日で興行収入100億円突破したことを考えると非常に速いペースであることが分かる。

 

またチケットの価格には19年前と現在で差があるため、興行収入のランキングと観客動員数のランキングは必ずしも一致しないことも多いが、こちらに関しても「千と千尋の神隠し」が2,350万人であるのに対し、「鬼滅の刃」では2,404万人と、興行収入のみならず観客動員数も堂々の1位を獲得した。

若者の映画離れの現状

インターネットや動画配信サービスの普及により、若者の映画離れが進んでいるといわれている。実際に映画館で映画を見ずに、動画配信サービスの方が手軽で見やすく、価格も安いと利用している人は多いのではないだろうか。しかし数字を見ると意外と映画離れしていない現状が浮き彫りになった。

 

そもそも若者が映画離れしているといわれるようになったのは、経済産業省が作成した「第3次産業活動指数」において、主要映画館の入場者数に基づき算出された「映画館指数」が2010年から2011年にかけて大きく下がったことが背景にある。

さらに総務省が発表した、1年あたりの映画鑑賞平均日数を2006年と2016年で比較したところ、10代においては干渉日数が増加傾向にあるものの、それよりも上の年代ではすべての年代において減少傾向が見られ、中でも30代から50代の減少は著しい。

また映画館以外での映画観賞日数においても50代以下のすべての年代で減少しており、中でも10代~20代の若者の減少が顕著だという。

一方で映画館以外での映画鑑賞日数に関しては、50代後半以降のシニア世代では増加傾向にあり、中でも70代では大きく増加していることが判明した。

 

これらの結果から、若者の映画離れが叫ばれているものの、映画館に行く頻度は実は2006年から2016年の10年間で大きく変わっていないということが分かった。

逆にシニア世代では、映画館に行く頻度が減少しているものの、映画そのものを観る機会は増加している。

SNSの反応

SNSでは今回の発表について、多くの人が喜びや寂しさの気持ちを発信している。

さらに映画の興行収入が好調だったことから、続編の作成も噂されており、この報道に喜びの声も挙がっている。

 

あらゆる年代に人気のある「鬼滅の刃」が、日本の映画史に残る新しい記録を達成した。10月公開とはいえ、コロナ禍においてソーシャルディスタンスや、感染防止策の徹底が敷かれる中の異例な記録達成となった。

2020年12月26日からは、MX4D・4DX版の上映が開始されており、今後も引き続き興行収入や動員数が伸びるのではないかと予測されている。

オンデマンド配信で映画は楽しめるとはいっても、やはり公開からしばらくしてからしかオンデマンド上では配信されない。若者の映画離れが叫ばれているが、「鬼滅の刃」のようにその影響を覆すほどの作品も現れた。
また映画館は年々進化しており、映画館ならではの価値提供を始めていることから、若者も引き続き映画を映画館で楽しみ続けるのではないだろうか。

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