電気代高騰で楽天でんきが新規契約停止

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楽天モバイルが運営する新参入の楽天でんきは、電気卸値の高騰により新規ユーザーの契約停止を発表した。

電力不足と卸値高騰は新電力の経営を圧迫しており、複数の会社が事業休止に追い込まれる可能性もある。

楽天でんきをはじめとする新電力

新電力とは、2016年の電気自由化以降に新しく電気販売事業として参入した会社で4年間のうちに事業者は600以上まで増加し、電気シェアの2割近くを占める。

毎月の電気代が安くなったり、ガスとセットで契約することによるお得なプランが人気で、ポイントの付与も受けられるなどユーザーにうれしい柔軟なプランがある。

楽天でんきは楽天モバイルが取り組む電力供給サービスでウェブサイトから簡単に登録でき切り替え費用がかからないと評判があり、新電力のなかで30位のユーザー数、家庭だけに限ると10位に食い込む。

しかし今回の電気卸値高騰の影響により1月26日から新規契約をしばらくの間停止すると発表した。

停止した契約内容は2017年からサービスを開始している「楽天でんき」と「楽天ガス」で、セット販売のみの契約形態だったためにガスの新規契約も当面見送る。

現在契約済みのユーザーに対しては供給を続けるという。

止まらない電気代の価格高騰

昨年末からの電力不足による卸値の高騰は未だ改善されておらず、楽天でんきでは各社と連名で市場の正常化を求める申請を経済産業省に提出していた。

卸値は平均で2~3倍という異例の高騰を見せており、電気代が卸売価格と連動する市場価格連動型のプランの場合には1日の電気代が5,000円を超えてしまうケースも考えられる。

新電力のプランは市場価格連動型が多く「自然電力」や「ハチドリ電力」などの契約者は注意が必要だ。

新電力は、従来の電気料金よりもコストカットができると乗り換えた家庭が増えたが、現在の状況では電気代の高騰率がゆるやかな大手電力の方が安心である。

運営が圧迫される新電力

秋田県の新電力「かづのパワー」が2月14日に全事業を停止することを決定し、新電力の厳しい経営状況が顕著になった。

過去に類を見ない水準の価格高騰で新電力は採算が取れなくなっており、今後事業停止や新規契約の停止の動きは他社にも広がっていく見通しだ。

電気代高騰の最大の原因は燃料不足にあり、簡単には解決できないうえにまだまだ続く冬の厳しい寒さによる電力需要で事態はさらに深刻化する懸念もある。

新電力は今まで年間で2万円前後の電気代削減につながったというユーザーが多く、固定支出を減らしたい家庭ほどいち早く取り入れ、今回の電気代高騰に直撃を受けた。

大手電力の東京ガスや東京電力では期間限定でポイント付与やAmazonギフト券プレゼントといったキャンペーンを実施しており、新電力を利用しているユーザーが大手に戻る波が予想される。

 

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