JR東の通勤ライナーが需要減で廃止、特急に移行へ

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「必ず座れる通勤電車」として人気だったJR東日本の通勤ライナー廃止が決まった。

多様なライフスタイルに合わせて、通勤のあり方が変わってきている。

人気の通勤ライナー3つが廃止

JR東日本は、1980年代から運行していた湘南ライナー、おはようライナー新宿、ホームライナー小田原の3線をダイヤが改正される3月13日から廃止することを決定した。

どの線も東京と神奈川を結び、都内に通勤・通学する会社員や学生に広く利用されていたが、近年は利用者が減少していたと言う。

通勤ライナーは、少額の追加料金を払うと平日のラッシュ時間でも座ることができると人気が出始め、1984年に運行を開始した上野ー大宮間を結ぶホームライナー大宮が追加料金300円という「コーヒー1杯分のライナー券」として注目を集めた。

1980年代後半は埼玉や神奈川、千葉など都心部外からの通勤・通学者が急増したことによってライナー需要の全盛期には8路線があった。

通勤ライナーのニーズ減少

通勤ライナーはこの5年ほどで利用者が減り続け、廃止の動きが強まってきている。

一方で特急やグリーン車がある快速電車に移行する方が運営側も効率的なため、通勤客を意識した特急は路線を増やしている。

3月から廃止する通勤ライナーに代わって特急「湘南」の運行が始まり、常磐線のときわ、中央・青梅線の「はちおうじ」と「おうめ」も朝と夕方の通勤ラッシュを意識して導入された。

特急券を定期券と組み合わせて乗車できる電車が増えたことも通勤ライナーから特急列車への移行を後押しし、スマホで特急券を購入できるチケットレスサービスも広がっている。

都心の人口減少と変化する働き方

2020年から東京都心の人口は減り続け、働き方改革や新型コロナウイルスの影響で都外からの通勤客も減少している。

1997年から人口は増加傾向にありおよそ1390万人が住んでいたが、この半年間は連続で転入者より都外への転出者が多い。

東京からの転出者が増えているのは電車でのアクセスがいい神奈川や埼玉周辺で、日本の暮らし方が変化してきていることが伺える。

これまで通勤時間はなるべく短く、都内の会社近くに住むことが主流だったが、コロナ禍で毎日通勤することがなくなった今、都心を離れ郊外でゆったりとした暮らしがしたいとう志向が強まった。

満員電車に抵抗感がある人も多くたまの出社なら特急券を買って快適な時間を過ごそうと、有料特急電車の利用者は今後も増えていくことが予想される。

 

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